「 華やぐだいどころ 」       ( 詩・星粒さま  え・遥 四季
 
 

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かなしい日 きゅうりの輪切り ふとすぎる。
かなしい日 水滴ぽたぽた   涙みたい。
うまくゆかない
指を切りそう
其処へ小さなおかあさん
わたしのほうへ飛んできて
こどものナイフで小さく切るのは
夏にぴったり
オレンジ色の きれいなきれいな人参一つ。

ママの背中でこどもには
その日の気分がわかるのね
少しブルーな心も晴れて
ふたり一緒に人参切るの。

とんとんとんとん
魔法の音が
気持をすっかり切り替えてゆく。
とんとんとんとん
人参スープつくりましょう。
いい子にしてたら
明日はもっと
たくさん魔法を使ってね。

ぴかぴか人参おはなのかたち。
少し華やぐだいどころ


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